2017/01/30

■鶴の糞

鶴凍てて花のごときを糞りにけり  波多野爽波

鶴の糞はおおむね白い。食べるものによって色合いは違い、例えば、餌付けの餌によっても違ってくるらしい。

すっくとした立ち姿から、花の白さの糞が落ちる。輝くような一瞬なのだろう。

凍鶴だからといって、糞が凍てついているわけではない。それ相応の温度もあって、周囲の寒冷との対比になっている。

掲句は『湯呑』(1981年)より。


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