2016/09/27

■睡蓮の意識 『鷹』2016年10月号の一句

『鷹』2016年10月号より。

睡蓮に日の差すやうに忘れけり  小川軽舟

睡蓮となんらかの意識と、相性がいいのは「睡」の字効果なのか。


ところで、こんな句もあって、

睡蓮に胸のあたりを切らるるよ  永田耕衣

「睡」よりも「醒」のイメージ。

「胸のあたり」は「意識」と言えなくもない。


それはそうと、忘れる、というのは不思議な行為で、というか、行為と言いきれないところがまず不思議で、失敗やら喪失やら(憶え損ねること、記憶が消え去ること)としか結びつかないことが、せつなくもあります。

(忘れたくないことは忘れ、忘れたいことはなかなか忘れられない)

睡蓮に日が差すと、色かたち、美しさが際立つようでいて、その瞬間、なにかが失われているのかもしれません。





2016/09/26

■突然ですが、That's The Way Of The World 祭り


















モーリス・ホワイト Maurice White 1941年12月19日 - 2016年2月3日

2016/09/25

■ニューエイジとボストンと『ヤギと男と男と壁と』

もうちょっとマシな邦題はなかったのか、いい映画なのに残念、というケースは多々あって、『ヤギと男と男と壁と The Men Who Stare at Goats』(2009年/グラント・ヘスロヴ監督)も、そう。

ジョージ・クルーニー 、 ユアン・マクレガー 、 ジェフ・ブリッジズという大好きな俳優陣、ケビン・スペイシーという大好きじゃないけど巧い俳優の共演。

ニューエイジ(ニュー・サイエンス)にハマってそのままどっかに行っちゃった人たち(映画ではヘリコプターでジョージ・クルーニーとジェフ・ブリッジズが)は、当時のアメリカにはたくさんいたのでしょう。

シニカルな戦争コメディ。なのですが、その冷笑の先が何かというと、単純ではなく、なおかつ心優しく楽観的。気持ちよくこんがらがった印象を残してくれる映画でした。

なお、冒頭に示されるように、実話が元。現実にこんなもの(超能力部隊)があったという、それこそがなによりのコメディ。


余談ですが、ボストンを「クラシカル・ロック」と呼んでいた。聴かなかったバンドだけど、ラスト近くに流れる「More Than a Feeling」はさすがに知っている。

それにしても、ボストンのこのヒット曲が40年前、ニューエイジはもちろんそれよりももっと前。ずいぶんとたくさんの時間が過ぎ去ったものです。




2016/09/24

■冒頭集:夢の場所

一九四三年に私はこう書き留めて置いた。「ニューヨークは、幼年期の夢が一堂に寄り集まったような魔法の場所がある。そこでは歳月を経たトーテム柱が唱いかつ語りかけ、奇妙なオブジェが不安気に凝固した表情で訪問客の方を窺い、また人間離れした優しさを持った動物たちが、前脚を人間の手のように合わせてこう祈っているように見える、選ばれた人のためにビーバーの宮殿を築き、海豹(あざらし)王国の案内人となり、あるいはその人に神秘的な抱擁を与えつつ、蛙や川蟬の言葉を教える特権を委ねて欲しい、と。ここに言うのは、時代遅れではあるが、奇妙にも有効な展示法のおかげで、仄暗がりの光のさす洞穴に入って崩れんばかりの過去の稀宝の山を前にしたような感動を与える、番外の魅力をも併せ持っている場所で、毎日十時から五時までの誰でも訪れることのできる、あのアメリカ自然史博物館の一隅である。そこはアラスカからブリティッシュ・コロンビアに至る太平洋北岸のイネディアン諸族の展示がなされている一階の広い部屋である」。
クロード・レヴィ=ストロース1975『仮面の道』(山口昌男・渡辺守章訳/1977年/新潮社)

2016/09/23

【再掲】【お知らせ】9月のくにたち句会

2016年925日(日)14:00 JR国立駅改札付近集合

句会場所:ロージナ茶房(予定)。

席題10題程度

句会後の飲食もよろしければどうぞ(会費アリ)


ご参加の方は、メール(tenki.saibara@gmail.com)、電話etcでご一報いただけると幸いです。

問い合わせ等も、上記メールまで。