2017/10/10

■二円切手 『川柳木馬』第152号の一句

二円切手肩甲骨へ貼ってある  萩原良子

切手代にはじめて半端が生まれたのは1989年4月。消費税3%が導入されて、ハガキが40円から41円へ、封筒が60円から62円へ値上げ。41円切手、62円切手が登場した。以降、切手代は60円ぴったりだとか62円だとか82円だとか、変転を繰り返す。古い切手も手元に残っているので、1円切手、2円切手が活躍する場面が増えた。

掲句、肩甲骨という位置が絶妙で、その斜め上具合(位置の話です)が、それほど突拍子ないものでもなく(実は突拍子ないのですが)、貼る位置として正しいような気になってきます(錯覚です)。

もっとも二円だけではどこにも行けないわけですが。

掲句は『川柳木馬』第152号(2017年4月)より。


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