俳句的日常
l'écume des jours
by tenki saibara 〔come rain or come shine〕
2017/07/28
■釣堀へ 『鷹』2017年8月号より
釣堀や帰る家ある者ばかり
小川軽舟
ホームレスは釣堀になんぞ行かないのかもしれない。
みな家がある。数時間も経てば家に帰っていく人たち。とはいえ、あの漂泊感(坐り続けているにもかかわらず!)。あの far from home 感。
家に帰りたくない。会社に行きたくない。釣堀に居たいのではなく、どこかに居たくない人たちのようにも、こちらの勝手な思い込みながら、見えてしまうことも、奇妙な漂泊感の理由かもしれません。
掲句は『鷹』2017年8月号より。
東京・市ヶ谷駅から見下ろす釣り堀。撮影日時そうとう前の夏。
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