2016/07/18

■日常と祝祭 『豆の木』第19号の一句

いわゆるハレとケ。このふたつは小さな往還を繰り返すものでしょう。


あたたかや畳の上の日曜日  岡田由季

オーディナリー感とスペシャル感の微妙なあわい。心地よい時間の流れ方。

紙ふぶき拾へば四角秋祭  同

祝祭感から、「四角」で脱魔法。


句がドアとなって、読者は祝祭部屋と日常部屋を行き来するわけです。


掲句は『豆の木』第19号(2015年5月5日)より。


【過去記事】
すじりもじり運動 『豆の木』第19号の一句
置く眼鏡 『豆の木』第19号より

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