2016/07/09

【句集をつくる】第14回 本という器

造本や装幀はデザイナーさんの仕事。希望やアイデアは伝えますが、私のできることは知れている。それでも興味はあるので、すごく興味があるので、その手の本を手に入れました。


本文用紙の見本が付いているところなど、これはつまり、プロ仕様。

そそられる。プロじゃないけど、そういうハードコアなノリは、そそられる。

造本と謳う以上、ふつうの造本にはしないぜ! という心意気。表紙(上の写真だと赤い部分ネ)を最小限の大きさにして、束(つか)を見せる(下写真)。


ちょっと『けむり』にも似ている。

世界の変態的造本も紹介。



ぶわっと膨れてしまう袋綴じとか(↓)、すごいぞ、ドイツ。


佐藤文香さんの句集『君に目があり見開かれ』(2014年/港の人)の出版祝賀会でお会いした装幀家・吉岡秀典さんも、装幀寄りの話題で紹介されています(↓)。



造本や装幀、凝って、どうするの? 要は内容(俳句)でしょ? という意見もありましょうが、「要は俳句」ならば、本にすることもない。

ブツとして句集を作る以上、ブツにこだわりたい。

夢は膨らみます。

膨らませ過ぎて、またもや、「じつは、句集つくる気、ないでしょ?」という声が聞こえてきそうです。

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