2015/11/28

【句集をつくる】第5回 予算の話


前回の値段の話の話に続いて、今回は予算の話です。

これ、だいじ。句集の99.99%は自費出版なわけで、句集を出そうというなら、予算を考えないといけません。

たくさんの俳人・俳句愛好者が句集を自費出版されていますが、その費用はずいぶん幅があるようです。本の体裁にもよりますが、同じような体裁でも費用は大きく違うようです。

で、早速、結論ですが、お店でチャーハンを2000杯食べられるくらいを目安にしようと思います。理由は、前回、『けむり』が郵送代込みでそれくらいで出来たから。

なお、これは、冷静に考えて、けっこうな金額です。道楽としてはずいぶん贅沢。

俳句はふだんオカネがまったくかかりません。紙と鉛筆さえあれば遊べる。必要な書籍も少ない。歳時記あるいは季寄せくらいは必要ですが、あとはそれほど要らない。他人様の句集は贈呈されることもありますし、買うのがツラいというなら、図書館で読む手もある。

俳句は貧しい者の味方だと、書いたことがあります(≫spica 掲載「虫の生活」より)。ただし、それは、句集を出そうなどとは思わないかぎりにおいて、という話です。

句集には、その面での覚悟が入りますね、じつに。

「そんなムダな酔狂にチャーハン2000杯ぶんのオカネをかけるなんて!」というのが常識的な考え方でしょう。でも、だからこそ酔狂、とも言えます。

それに、です。初回に書いたように、オカネがなくて(惜しくて)出せないなら、つくるだけつくって、出さなければいいのです。「句集をつくる」と「句集を出す」は別物。それに、ほとんど費用のかからない方法もあります(PDFを知人に送る、ネット上に公開する、プリントアウトした紙をホチキスで止める、等々)。ただ、まあ、今回は、上記の予算で行くことにします。








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