2014/08/03

■本日はアンリ・カルティエ=ブレッソン忌

「私にとってカメラは、スケッチブックであり、直観と自発性の操る道具であり、そして視覚的な意味において、質問を投げかけると同時に決定をくだす、瞬間の支配者である」といっている。直観と自発性か。
中嶋憲武
http://hw02.blogspot.jp/2013/02/blog-post_6.html

ここで私はカルティエ=ブレッソンの作品を「次のシーンへの『連れ出し』を予感させるオーラ」と「リアルの本質たる非線形性の保守」の好例として挙げている。『決定的瞬間』と題された英語版写真集が世界に与えた衝撃によって、その原題『逃げ去るイマージュ』(à la sauvetteは「鼬ゴッコの」ないし「逃げ回る」が原義)が人々に一時忘れられたことはよく知られる事実だが、彼の作品の重要な特質が、瞬間=永遠性の凝固よりもむしろ「凝固以前のひろがり」にあることは、しばしば指摘される通りである。
小津夜景
http://weekly-haiku.blogspot.jp/2014/01/blog-post_25.html




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