2008/09/26

薄暮レーベル

クレプスキュール(crepuscule)は、ベルギーのレーベルで英国ファクトリー・レコーズ系。1980年前後、というから、もうずいぶん昔だ(ちょっと愕然)。今となっては「オシャレ系」など簡単に呼ばれてしまうが、当時のその「オシャレ度」はちょっとしたものだった(のだと思う)。

所属ミュージシャンの楽曲を寄せ集めた商品カタログのようなコンピレーションがいくつか出ていたが、よく聞いたのは写真の2枚。

 The Fruit of the Original Sin 1981/11
 From Brussels With Love 1980/11

久しぶりでCD版を聞いてみると、懐かしい、というより、落ち着く。いま聞くにはツラい退屈なトラックも多いが、全体的には、静けさのある音楽、熱のない音楽。

なんでもそうだが、「熱」があればいいというものでもない。

マルグリット・デュラスが延々しゃべっていたりする。フランス語なのでチンプンカンプンだが、みょうに落ち着く。ドビュッシー「月の光」も、クラシック音楽の脈絡でなく、この脈絡で聞くと、また違って聞こえる。

この秋は、コレ系で行きたいと思うです。はい。

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